保育園探しってどうするの?
これから保活を始めるママのための教科書

保育園探しのイメージ①

そろそろ出産間近のママや、産後間もないママの中には、育休後の復職のために保育園探しをはじめなきゃ…という方もいらっしゃることでしょう。この記事では、これから保育園探しをはじめるママに向けて、保活のポイントや具体的な進め方についてご紹介します。

保活って?

保育園探しのイメージ②

「保活」とは、自分の子どもを保育園に入れるための活動のことを指します。保育園の定員は年々拡大傾向にありますが、女性の社会進出・共働き夫婦の増加に伴い、それ以上に保育園のニーズが高まっており、待機児童問題はさまざまな地域において深刻化しています。

そのため、倍率の厳しくない地域に引っ越したり、入所しやすいように雇用形態を変更したりといった活動が行われており、そうした活動全般を保活と呼びます。

保活を始める前に、まずは保育園の種類を知ろう

保育園探しのイメージ③

では実際に、保活はどのように始めるのが良いのでしょうか?まずは、保育園の種類を正しく知ることからはじめましょう。すでにご存じの方もいるかもしれませんが、保育園にはいくつかの種類があり、ライフスタイルや働き方によってどの形態の保育園が良いかは変わります。

なお、認可保育園への入園を希望する場合には、保護者の就労状況などをもとに各家庭の状況を数値化し判断されます。必ずしも倍率だけで決まるわけではなく、数値化の方法も自治体ごとに異なるため、事前にお住まいの地域の自治体における数値化の方法について確認しておくことをおすすめします。

● 認可保育園(保育所)

認可保育園(保育所)とは、国の基準である児童福祉法にもとづき、施設の広さや保育士の数、防災管理などが基準をクリアしていることを認められている施設です。認可保育園は国からの補助金によって運営されているため、保育料が比較的安いのが特徴です。認可保育園の中には、自治体が運営する「公立保育園」と、社会福祉法人やNPO法人、民間企業などによって運営されている「私立保育園」があります。

● 無認可保育園

園独自の教育方針を持つためや、24時間預かりなどの柔軟な保育サービスを提供するために、国が定めた基準を満たさずに運営されている園を無認可保育園と呼びます。

神奈川県にある「Joy&Fan」では、運動と英語教育に力を入れており、園内でクラブ活動も行われています。また、佐賀県には、商店街そのものを「園庭」に見立てた「ちびはる保育園」もあり、様々なメディアでも注目を集めています。

このように、無認可保育園に様々な特徴や魅力がありますが、保育料は認可保育園に比べると高い傾向にあります。

● 認証保育園

認証保育園は、待機児童問題が深刻な東京都独自の制度です。「認可保育園」と「無認可保育園」の間と理解すると良いかもしれません。国の基準は満たしていなくても、東京都の独自基準を満たしていれば認証保育園として認められます。東京都からの補助金によって運営されるため、保育料は無認可保育園よりは下がることが多いです。認証保育園には、A型(駅前基本型)、B型(小規模型)の2種類があります。

自分に合った保育園は?認可・無認可・認証それぞれのメリット・デメリット

保育園探しのイメージ④

保育園の種類を知ったところで、次にそれぞれのメリット・デメリットを知り、自分に合う保育園の種類を把握しましょう。

メリット デメリット
認可保育園
  • 保育料が比較的安い
  • サービスの質が高い、安定している
  • 保育理由を問われる
  • 11時間しか開園していない
無認可保育園
  • 保育理由は不問
  • 在住地域に関係なく入園できる
  • 保育時間・日数が柔軟
  • 独自の教育があるところも
  • 保育料が高い
  • 質にばらつきがある
認証保育園※東京都のみ
  • 0歳児保育が必ずある
  • A型は駅前に設置されている
  • 13時間以上開園している
  • 3歳以降は転園しなければいけないことも
  • 2人目以降の保育料割引がない

これを見ると、すぐに職場復帰したくて保育料も抑えたい方には、認可保育園が最適といえます。

保育料は若干高くなってしまいますが、園の教育方針を大事にされる方や、すぐに職場復帰するのではなくしばらくは専業主婦になる方は、保育理由が不問で時間や日数も柔軟に対応できる無認可保育園が良いでしょう。

東京都在住の人で、すぐに職場復帰したい方は、認証も視野に入れて検討すると良いでしょう。認証保育園には駅前にあるA型と小規模で家庭的なB型の2種類がありますが、A型は通勤時の送り迎えがとても便利というメリットがあります。また、子どもの体が弱いために大人数の保育園が不安という方にとっては、小規模なB型は安心できる環境です。

いつから保活を始めればいいの?

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ここまで、保育園の種類とそれぞれのメリットやデメリットを紹介してきました。では、保活はいつから始めるのが良いのでしょうか?

4月から保育園に入れたい場合は、12月から1月に申込受付を行う自治体がほとんどですので、秋ごろには保活を開始しておく必要があります。出産が何月の予定か、何歳から保育園に入れたいか、などによって保活のスケジュールは変わりますが、上記のスケジュールを念頭に置いて動くことが大切です。

自分に合った保育園を探すためのチェックポイント

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自分に合った保育園を見つけるためには、どのような点に気を付ければよいのでしょうか。ここでは、保育園を探すときのポイントをご紹介します。

● 受け入れ対象年齢

まずはその保育園がどの年齢の子どもを受け入れているかを調べましょう。0歳児クラスがない園や、0歳児保育でも生後6か月からを対象としている園などもありますので、自分が預けたい年齢が対象になっているかを調べることが必要です。

● 保育時間、通いやすさや送り迎え

保育時間も大切なポイントです。認可保育園では主にフルタイム勤務の方を対象としているため、7:30~18:30前後が一般的な保育時間となります。また、延長保育で最長何時まで預かってもらえるのかもきちんと確認しておきましょう。自分の勤務先だけでなく、パパの勤務先から保育園までのお迎えにかかる時間もシミュレーションしておくと安心です。

● 保育内容、保育方針

保育園によって、保育方針もさまざまです。英語に力を入れている園や園外での体験に力を入れている園など多岐にわたるため、保育方針が自分と合っているかも大事なポイント。夫婦間でよく話し合い、どのように育ってほしいかをイメージしながら探すと良いでしょう。

まとめ

これまで見てきた通り、昨今の待機児童問題もあり、保活はますます激化しています。出産時期や産後の働き方、子どもの教育方針を考え、計画立てて活動することで、自分にとっても子どもにとっても最適な保育園が見つかると良いですね。

第一生命の学資保険へのリンク
【参考資料】
東京都福祉保健局:http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/
とうきょう福祉ナビゲーション:http://www.fukunavi.or.jp/fukunavi/index.html
ベネッセ 教育情報サイト:https://benesse.jp/
スゴいい保育:https://sugoii.florence.or.jp/
ママスタセレクト:https://select.mamastar.jp/
ママリ:https://mamari.jp
【注釈】
本記事の情報は、東京都の事例をもとに記載しておりますが、自治体ごとに制度や条件は異なります。詳細はお住まいの地域の自治体HPなどを参考にしてください。
本記事の情報は2019年3月5日時点での情報をもとに記載しております。